目指すは1000人とプレイ!──ボッチャ女子部を始動した女子部JAPAN(・v・)のアクション

2018/12/10

みんなで楽しみながら、パラスポーツのおもしろさを広げたい! 全国の女子とイベントやWebサイトを通して交流するコミュニティ&メディア「女子部JAPAN(・v・)」がコトナルとコラボレーション。ボッチャ女子部を結成して、第1回目の体験会をYahoo! JAPANのオープンコラボレーションスペース「LODGE」で10月10日に開催した。

みんなが楽しくできて、仲良くなれる! ボッチャは私たちにぴったり

⼥子の知りたいコトやモノをみんなで一緒に体感する部活型コミュニティ&メディア「女子部JAPAN(・v・)」では、いろいろな"部活"を作り、女子が集まるイベントを行っている。

今回、コトナルが掲げる「障害者やパラスポーツを取り巻く環境をポジティブに変えていく」というコンセプトに共感してボッチャ女子部を立ち上げたのは、女子部JAPAN(・v・)を運営する、部長のこばなみ(小林奈巳)さん。

「パラスポーツに対して、女子部でも何かをやりたいと考えていた時に、障害の度合いに関係なくだれでも参加できる『ボッチャ』に出会ったんです」

ボッチャは、重度の脳性マヒ者や四肢の重度な機能障害者のために考案されたスポーツ。ジャックボールと呼ばれる白いボールに向けて、赤青それぞれのボールを投げあい、より近づけたほうが勝ちというシンプルなルールながら、ゲーム性が高い点が魅力だ。

「ボッチャをプレイする中で、カギとなるのはチーム内のコミュニケーション。みんなで話をしながら進めていくスポーツなんですよね。女子部JAPAN(・v・)の部員さんは、いつもおしゃべりを楽しみに来てくれているので、すごく相性がいいと思いました(笑)。それに、だれでも楽しめるスポーツってことは、運動音痴な人でも運動不足気味な人でも大丈夫。まさに、私たちにぴったりです(笑)」

イベント当日には、30名近い女子部JAPAN(・v・)の部員が集結。子どもたちの参加もあり、にぎやかに開催された。

ボッチャはだれでもできる! ボッチャ先生、新井さんが教える楽しみ方

体験会には、一般社団法人日本ボッチャ協会から、新井大基さんが指導員として参加。ボッチャのプレイ方法や楽しみ方について解説してくれた。

ボッチャの魅力1:ボッチャは頭脳戦!

ボッチャは、実は人柄が見えるスポーツ。白いジャックボールに向けてボールを投げるだけでなく、相手のボールに当ててジャマをしたり、ジャックボールを弾き飛ばしたり。相手を心理的、戦略的に誘導するという一面もあるので、頭の良さや性格がよく見えます。性格が悪い人ほど上手、なんて言われているんですよ(笑)。

ボッチャの魅力2:コミュニケーションがカギ

どうやってジャックボールに近づけるか、どうやったら有利になるようにゲームを進められるか。チーム内で相談しながらプレイしていくので、メンバー同士の連携も重要。だからこそ、チームの結束も強まったりします。企業でのチームビルディングに使われることもあるんですよ。

ボッチャの魅力3:持ち方も、投げ方も、攻め方も自由

ボールを投げる時は、山なりになるようホワンと投げると近づけやすいです。でも自分が投げやすいように、好きに投げてください。両手で投げてもOK! 脚で蹴ってもOK! 技術よりも、どうやったら相手チームの邪魔をしながら点を取れるかを考えて。みなさん、結構思考回路が型にハマってしまっているので、もっと柔軟に考えてみるといいですよ。

どう投げたら、ジャックボールに近づくか、そして点数につながるか、考え方の柔軟性が求められる。体験会では、ボールの置き方や投げ方、攻略方法など、自由にコースを動き回り提案する子どもたちの柔軟性が際立っていた。

勝負の決め手はコミュニケーション! 仲良しなチームほど強い

体験会の最後には、リーグ戦を実施。ボールを投げるたびに、チーム全員で一喜一憂し、誰もがあっという間にボッチャの魅力にハマっていた。

新井さんは大会の最中、たびたび「性格が悪いほうが、ボッチャはうまい(笑)」と話していたが、この日は、柔軟性とチームワークで子どもを擁するチームが優勝! 最後はボールの微妙な触り心地や堅さによる投球の違いまで考えるようになって、吸収率の高さは大人顔負け。健常者だから、障害者だから、大人だから、子どもだから、男性だから、女性だからという理由で勝ち負けが決まらないボッチャの魅力を実感した。

この日、優勝したチームの子どもに感想を聞くと、「ボールをはじいたり近づけたりするのが楽しい! 大人が手加減してくれるのもうれしいです(笑)。みんなで盛り上がれるので、夢中になります」とコメント。

また、中には企業のボッチャ部で活動していて、外部でボッチャがしてみたくて参加したという部員さんも。「実はこの体験会があるのを見つけたのは、同じボッチャ部の男性だったんです(笑)。女子なら申し込めるぞ! と言われて、今日は参加しました」

「パラスポーツに対しては"遠い世界"というイメージを抱いていたけど、今回やってみて、またやってみたいなって。パラスポーツのボランティアにも興味を持ちました」と、ある部員さん。パラスポーツを身近な世界と感じてもらえたようだった。

目指すはボッチャプレーヤー1000人! 大会にも挑戦していく

ボッチャ体験イベント終了後、女子部JAPAN(・v・)の部長、こばなみさんに感想を聞いてみた。

「1回目の開催だったので少し心配していましたが、予想以上の大盛り上がりでよかったです。サードプレイスという言葉が取りざたされていますが、このボッチャ女子部が、家族でも、友達でも、職場でもない、第4の居場所になってくれればいいなと思います。新しい自分の居場所を探している女性にとって、居心地のいい場所になればうれしいですね」

ボッチャ女子部として今後どのような活動を考えているのか、展望を訪ねてみると。

「これっきりじゃなく、定期的にボッチャイベントを行う予定です。今年、来年、そして2020年、さらにその先も続けていきたい。大会にも出場したいです。また、こうやってボッチャ触れることで、みんなが2020年にボッチャの応援にも行きたくなるといいなと期待しています」

そのためにも2020年までに、1000人がボッチャを体験するという目標も立てているのだそう。

「今日あらためて思いましたけど、やってみないと魅力に気づきにくいと思うんです。だから、もっと多くの人にボッチャを体験してもらいたい。今回は30人くらいでしたが、これを1年に10回やれば300人。もうちょっとがんばれば、達成できるんじゃないかな!」

ボッチャをプレイすることで体感できるゲーム性やコミュニケーションの楽しさにふれる機会を増やし、メディアを通じて伝えていく。そんなアクションを起こした女子部JAPAN(・v・)。今後、それがみんなのどんなアクションにつながっていくのか、期待したい。

PROFILE

女子部JAPAN(・v・)

2010 年、iPhone ライフ提案 BOOK『はじめまして。 iPhone』の出版を機に「iPhone 女子部」を結成。部活(=イベント)を開催するうちに、全国の女子部員登録が 28,000 人に。 2015 年からは活動ジャンルを拡げるため「女子部 JAPAN(・v・)」に改名し、気になるけど難しいモノやひとりではやりづらいコトをみんなで一緒に体感する部活型コミュニティ・メディアにアップデート。現在は、月3回以上の部活(=イベント)の開催や、部員たちの本音を収集した「すっぴん調査」の発信を行っている。※部活参加には部員登録を(登録無料。年齢不問)。今後もボッチャ他、スマートスピーカーの体験会や、毎年恒例のクリスマス・イブ100人女子会などを企画中。詳しくは公式ホームページで!
https://joshibujapan.com/

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