コトナルのパラスポーツチャレンジでおなじみの仮面女子・猪狩ともかさん。今回は、車いすで行くことができて、手ぶらでグランピング＆BBQを楽しめるスポットがあると聞きつけて、仮面女子メンバー5名による初の女子会を開催！　どんな女子トークが繰り広げられるのか、潜入レポート！

女子会の舞台は、「QuOLaの庭」。武蔵境駅から徒歩30秒という好アクセスの"駅前グランピング"が楽しめる施設だ。目線と同じ高さを電車が通るので、鉄道好きにも人気。日が暮れてライトアップされると、より雰囲気のある空間に！

メンバーの卒業、センターの交代...仮面女子の2018年は、"激動"の一年！

活動の幅も人気も右肩上がりの仮面女子。おなかをペコペコに減らして、万全のコンディションで集まった5人のメンバーは、「女子会プラン」をチョイス！　あつあつのダッチオーブン料理が出てくるなり大きな歓声を上げ、「いただきま〜す」の声から、女子会スタート。

雪乃さん：冬はなかなか外でBBQする機会がないから、こういう施設ってうれしいし、何よりもこたつって癒やされるよね。そもそもグランピングって何かの略だったっけ？

スタッフさん：ようこそ「QuOLaの庭」へ！ スタッフの井邉（いべ）です。グランピングは、グラマラス（=魅惑的な）とキャンピングを掛け合わせた造語。テント設営や食事の準備などがいらない、ちょっとリッチな施設という意味なんですよ。

猪狩さん：へーー知らなかった！　このパスティー（パスタ）、おいしいです♡。

木下さん：ダッチオーブンを使っているのもオシャレ♪

黒瀬さん：このパンやバターチキンカレーの"おこげ"が私好みです！！

森下さん：お肉も大きくて食べごたえがありますね♪

猪狩さん：そういえば、2018年もそろそろ終わっちゃうんだねー。みんな今年はどうだった？

黒瀬さん：私はみんなより先に仮面女子のメンバーになっていたから、今年はメンバーがたくさん入ってきて、とても楽しい1年だったな。

森下さん：私はぴよちゃん（木下友里さん）と一緒に、12月から仮面女子の中のスチームガールズからアリス十番へと昇格したのが、一番のニュースかな。

雪乃さん：これまで仮面女子を引っ張っていってくれたメンバーが卒業して、センターをまおぴ（森下舞桜さん）が受け継いだのも印象的だよね。来年も新生仮面女子として、がんばらないと！

木下さん：私はいがちゃん（猪狩ともかさん）の事故のニュースを聞いたときは本当に驚いた。「信じられない...！！」というのが率直な気持ちだった。全てが前と同じようにはいかないけれど、最近になって、自然に過ごせるようになったかなって感じるよね。

小さい段差も気になるように。車いすの猪狩さんに触れて、変わった意識

猪狩さん：車いすでの生活に変わったことは、もう少し歳を重ねて人生を振り返ったとき、まちがいなく私の人生の大きなターニングポイントだったと思えるできごとだった思う。

木下さん：本当に大変だと思うけど、いつも元気で安心する。笑顔も変わらない！　ファンのみんなに「ひまわりエンジェル」って呼ばれているくらいだもんね。

猪狩さん：そう呼んでいただくのはうれしいけど...ちょっと恥ずかしいかな（笑）

森下さん：疲れたり落ち込んだりするときもあるけど、そういうときはいがちゃんのブログを見て元気をもらうことも多いよ。

雪乃さん：道を歩いているとき、以前は小さい段差なんて気にしなかったけど、いがちゃんと過ごすようになってからは、これは車いすでは乗り越えられないよね...という視点を持てるようになったよね。

木下さん：駅のホームで車いすの人を見かけたりすると、積極的に話しかけることはないけど、何か困っていたら手伝いたいなって思う。すぐお手伝いできるように両手を空けておいたりして。

黒瀬さん：この駅、エレベーターはあるのかなって考えたりね。

雪乃さん：最近気づいたんだけど、障害のある方に対して「どうしてあげたらいいのかがわからない」という状態が、心の壁になっていると感じるんだよね。

森下さん：例えば？

雪乃さん：私たちは、いがちゃんが近くにいるから、車いすの方が「どうしてほしいか」を知ったり、感じたりすることができる。だから、車いすの方との壁がどんどんなくなっていっている感じがしない？ もっと、いろいろなところに、障害への理解を深められるタッチポイントがあるといいなって思うな。

猪狩さん、木下さん、黒瀬さん、森下さん：大人の意見...！　さすが、しほ姉さんっ！

猪狩さん：しほりちゃんをはじめ、みんなが着替えや移動を手伝ってくれるので本当に助かってる。私は、すくに「手伝って〜」言えちゃう性格だしね（笑）。今では、段差や坂道があると、お願いしなくてもサポートしてくれたり。みんなの存在に、あらためて感謝する気持ちでいっぱい！

「甘く見ちゃいけないよ〜！」。猪狩さんが挑戦するパラスポーツにも興味津々

猪狩さん：最近、いろんなパラスポーツを体験しているんだけど、車いすテニスって本当に難しくて。

木下さん：私も車いすテニスをやってみたい！

猪狩さん：甘く見ちゃいけないよぉ〜〜（笑）

雪乃さん：私は車いすバスケをやってみたい！

猪狩さん：甘く見ちゃいけないよぉ〜〜〜！（笑笑）

雪乃さん：普通のバスケから車いすバスケに転向した友人がいて、その友人いわく「車いすバスケは、とにかく熱がスゴイ！」って。普通のバスケと変わらないぐらい、むしろそれ以上に熱を持って取り組んでいるみたい。

猪狩さん：私も今、車いすテニス熱がどんどん上がってる！　車いすの生活になる前にテニスを経験したことがあったから、上手にできないことが悔しくて火が付いちゃった感じ。「いやいやいや、私はもっとできるんだ」って（笑）。練習はもちろん、もっともっと基礎体力をつけるのも私にとって重要だね。

2019年のテーマは"欲深"！　仮面女子のこれからのアクション

日も暮れはじめて、女子会も終盤。最後に個々の活動や仮面女子としての夢や目標を聞いてみた。

森下さん：私は仮面女子の総センターになったばかり。みんなを引っ張っていかないといけないなって思います。あとは、モデル活動をもっともっと増やしていくのも目標！

雪乃さん：私は声優活動に力を入れていきたい！ あとはラジオとYouTubeに加えて、VTuberとしての活動でもっともっと私の声を届けたい。仮面女子としては、チャリティや福祉関連のイベントにも参加したいな。仮面女子の曲って、元気を届けるものが多いから。やりたいことが多すぎて、結構...欲深（笑）

猪狩さん：私は以前習っていたピアノを再開したいな。なかなかステージに立てない分、ピアノのパフォーマンスで参加できたらいいなって。あとは体力面の強化！　この前、6曲くらいステージに立ったら体調を崩してしまって。しっかりと体力をつけることで、できるだけたくさんのステージに立ちたい。私も欲深だね（笑）

雪乃さん：いがちゃんと一緒にパフォーマンスできるようフォメーションを考えたり、振り付けを作り込み始めてるよね。

猪狩さん：私の車いすの技術がまだまだなので、お見せできるのは少し先だけどね（笑）。そのためにも、もっと頑張ってトレーニングしないと！

木下さん：私は女優としてお芝居を極めてみたい。あとは、仮面女子ではまだ経験したことがないけどフェスにもチャレンジしてみたい！　それと北海道や沖縄などの地方公演にも行ってみたい♪

雪乃さん：それ、ちょっと旅行気分が入ってない？

木下さん：（笑）

黒瀬さん：仮面女子としての目標はワンマンライブだよね。地方公演をはじめ、ゆくゆくは東京ドーム？　武道館？？

木下さん：あとは音楽番組の出演も！

猪狩さん、雪乃さん、黒瀬さん、森下さん：欲深〜〜〜〜〜！！

普段はゆっくりと食事をする機会が少ないというメンバーの夢や目標、猪狩さんの車いす生活を通して変わったことなど、たっぷり話して女子会は終了。いろんなことを考え、吸収しながら進化を遂げていくこれからの仮面女子の活躍に注目！

企画・執筆：山口美智子（都恋堂）／撮影：西尾豪